俺の一人語り


母なる学校

投稿日時:2016/01/27 20:42


母校。
母なる学校。

小、中学時代。

俺にとってそれは。
まさに母校と呼ぶにふさわしすぎる学校である。

「日本一自由な学校」と呼ばれ。
当時からテレビや雑誌で取り上げられ。
一風変わった教育方針が斬新、
そしてある意味革命的な学校であった。

ビートたけしが「面白い!!」
とシャウトすれば、
元サッカー日本代表監督・岡田武氏も絶賛。

簡単に説明すると。
学校のルール、言わば校則、
修学旅行の行き先から、
入学式や卒業式の進行の仕方。
学校内で起こる全てのイベントや問題を。
子どもたちが自ら話し合い、解決していく。

ミーティングという時間が授業の一環であり、
むしろ「一番大切な時間」となっていて、
議長や書記を子ども達自ら行う。

大人的に言うと「会議」
社会に出ちゃえば当たり前な事を。
小学1年生から日常ごく当たり前にやっている。

当然、
「自分の意見」という物を求められる場面も多くある。

どうにもならなくなった時。
初めて先生=大人の出番なのである。

その学校は先生の事を先生とは呼ばない。
大人と総称し、一人一人あだ名がある。
何ともいい感じの距離感。

ニュアンスは少し違うかもしれんが。

「人類皆平等。
大人も子どもも同じ人間。
ただ役割が違うだけ」

学園長の言葉を思い出す。

ザッと簡単に書いてるだけなんだが、
実際はもっと奥が深い。

俺はそんな学校で育った。
そして生きていく上で大切な事を学び。
この学校から巣立った。

何よりも。
「体験する」事が重要と位置づけた考え方の中で揉まれ。
お陰で「楽しい事」に関しては、
ピカイチの反応を鍛えられ、
いかに実現するかという方法を。
俺はそこで教わった。

「自分の肌で感じる」という事が。
どれほど重要な事か。
聞いただけの情報がどれほど薄っぺらい物か。

「自分の人生の平衡感覚」
この平衡感覚を養ってくれたのは紛れも無い母校だ。

「好きな事でメシを食う」
この土台を作ってくれたのも紛れも無い母校だ。

一人の人生として見た時に。
本当に良い経験だったと思える。
同時に。
更なる可能性があるはずだとも思える。

何故、こんな事を書くかというと。

昨日、お客様から母校の事について聞きたい。
「卒業生のお話が聞いてみたい」との問い合わせがあった。

子どもをそこに行かせようか悩んでいると。
実際に和歌山まで見学にも行ったそうだ。

実際、ご来店頂きあれやこれやと母校トーク。
胸に響いたのか、行くのか行かないのか。
全ては本人次第なのだが。

非常に感慨深い物があり。
それと同時に。

自分の生き方を通して。
子どもたちに「大人」って楽しいんだな♪
って思ってもらえる生き方をしたいと。
母校の「大人」たちがそうであるように。

心のどこかで。
いつか母校に恩返しがしたいと。
そんな風に思う自分がいるのも事実。

それはすなわち。
「楽しんでる奴が最強」
これこそが最大の恩返しなのかもしれない。

いずれにしても。
母校に行こうが行かまいが。
彼には最高の人生を歩んでもらいたいと思う。

卒業して15年。
こんな日が来るとは夢にも思わなかった。
人生ってのは面白いもんだ。

ただただ。全てに。
感謝であります。

ありがとう。





















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