俺にはライバルがいる。
いや、ライバルなんて言えるほどのレベル差ではない。
圧倒的に離されている。
ライバルなんて言ってしまったら失礼かもしれない。
月とスッポンもいいとこだ。
とてもじゃないけど勝てない。
そいつは年も同じで地元も同じ。
当時の事を彼は覚えてないかもしれないけど。
俺のことも彼は覚えてないと思うけど。
確かに、あの時。
あの時代に何度か共に時間を過ごしていた。
一緒に吉牛食ったりした。
一緒にライブ見たりもした。
初めて出会った時からわかった。
「こいつはヤバい」
よくある学生時代の少々ヤンチャな「ヤバい」じゃない。
そんなんじゃない。
当時から「風格」があった。
初めて、タメの奴にあらゆる意味で「勝てない」と思った。
一瞬で悟った。
魂年齢が違うというのか。
経験値の量が違うというのか。
普通の高校生には到底ない「何か」を彼は持っていた。
それが何かは当時はわからなかった。
でも今や日本中の人が知ってる。
彼の才能に触れている人がたくさんいる。
だから。
あの時俺が感じた「何か」ってのはそういう事。
間違いなかった。
そういう意味では先見の明があったのかもしれない。
でも。
あの時、俺の周りにいた奴らは。
皆、彼のことをそう見ていたと思う。
「必ず売れる」と。
当時、高校生。
俺は勝手に、圧倒的な敗北感を感じていた。
勝手にね、勝手に。
そのぐらい強烈な光を放っていた。
あの出会いから今日まで。
彼の存在を忘れた事はないし。
いつまで経っても勝手に意識してるし、嫉妬もしてる。
絶対に辿り着けない境地にいる彼と。
いつの日か肩を並べたい。
心の片隅の本音を言うと。
そんな言葉がポロッと出てくる。
いいモチベーションになってる。
あの時の敗北感というのは。
俺にとっては衝撃で、凄まじい経験だった。
別に勝ち負けなんてどうでもいいし。
「人それぞれ」って言葉もあるけど。
当時、俺は率直にそう思った。
今も。
同世代であの時以上の衝撃を受けた事はない。
それぞれの道の上でクロスすることがあれば。
そんなに光栄な事はないね。
あの時の衝撃波が未だ心に残ってくれてるおかげで。
俺は今日も頑張れるのかもしれない。
そのぐらい大きかったな。
応援してます。
ありがとう。
VIVA!! freedom!!